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名台詞集 ~笑わない数学者篇~

「定義できるものが、すなわち存在するものである」

この一冊の全てを紐解くマスターキー。全ては定義することから始まるのである。


テレフォンカードのような薄弱さと、ドーナッツのような幼稚さに、呆れながらも・・・・・、彼は、烏の嘴みたいに頑固に、まだそう信じている。

犀川の理念が垣間見える一コマ。愛する者を失いたくなければ、愛する者を作らなければいい……考え方が一緒だなぁ。正論だけど、報われないよね。


「料理が特に上手いよね」

吹いたw
でも、この発言は取りも直さず萌絵の手料理を食べたことがあることを示唆するわけで、実は墓穴掘ってんじゃないかと思うw


「バニーガールの耳みたいなものです」

犀川のイメージには合わないけど、案外喜多(犀川の学生時代からの友人)あたりに連れ回されてそうな気がする。


「どこを考えたら良いのか、というのが、一番の考えどころなんです」

この言い回しは私もよく使うね。
どこが分からないのか?それが分からない……言葉遊びのようでいて、その実思考のスタート地点。


「なんて遅いのかしらこの白バイ・・・・・。シティマラソンじゃないんだから・・・・。
もうこれじゃぁ、制限速度だわぁ」


また吹いたw
どうでもいいけど、萌絵と諏訪野を見てるとダイハツ・boonのCMの田中麗奈が思い浮かぶ罠。
尤も、こちらは公道を法定速度ぶっちぎりでかっ飛ぶアルファロメオですがね( ´∀`)
諏訪野は絶対に教育の仕方を間違ったと思う。


「でも、良かったじゃないですか?私たち、何事もなかったんですから」

いくら武道の心得があるといっても、いざ刃物を前にすると動きが鈍るもの。
第2作「冷たい密室と博士たち」で凍死しかけた時にも思ったけど、萌絵が窮地に見せる胆力 には吃驚させられると共に、非常に危うい感を受ける。
人の死を目前にしても動じない、結果論をもって上記のような台詞を吐くということは、即ち死というものを軽く見ている、そして自分の命を軽んじているということである。
ある意味特殊な生い立ちを持つ萌絵ならでは、という見方もできるけれど、その辺の精神的成長を今後に切に望む。


負け方を考えることは、気の利いたジョークを思いつくよりも、はるかに難しいものだ

頭が回りすぎるのも困りもの。心の中では完全に拒絶しながらも、いつも萌絵の精神攻撃に真剣に悩み、そして出来る限り応えようとする犀川はやっぱり格好良いなぁ( ´∀`)


「君が決めるんだ」

最初の台詞がマスターキーならば、この台詞は開鍵された箱から出てきた宝物といったところ。
この1冊の全てを肯定し、定義する言葉。
by seno_akira | 2005-10-13 17:14 | 森 博嗣
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